アスワン

アスワンは、エジプト南部のヌビアと呼ばれる地方にある冬のリゾート。独特の明るいムードが漂います。主な観光ポイントは市街の中心から南側にかけてのエリアにあります。



未完のオベリスク
THE UNFINISHED OBELISK


アスワン市街の南東部は、古代からピラミッドなどの石材となる花崗岩を産出していました。現在でも柱や像などの未完成品が点々としていますが、中でも有名なのがトトメス三世時代のものとされるこのオベリスク。完成すればエジプト最大のオベリスクとなるはずでしたが、途中で裂け目が入っていることが分かり、作りかけたまま放棄されてしまいました。周辺には、当時の石を切り出す技術の痕跡を見ることができます。
●開館時間/夏・冬時間共通=8:00〜16:00 ラマダン=7:00〜16:00 ※無休


アスワンダム
ASWAN DAM


アスワンで産出される花崗岩で建設され、1902年の完成当時、世界最大規模を誇った多目的ダムです。しかし、ナイル河の氾濫を防ぎ、下流の農業貯水を調節するという当初の目的は達せられず、1912年と1934年の二度にわたって、改修・拡張工事が行われました。エジプトの綿花生産量の増大に貢献したものの、渇水時の貯水量不足により、後年、アスワンハイダムが建設されることになりました。


アスワンハイダム
ASWAN HIGH DAM


アスワンダムの上流約7キロの地点に1972年に完成、現代におけるピラミッドと呼ばれる巨大ダムです。堤長3600m、ギザの大ピラミッド92個分もの体積があり、灌漑のほか、年間100億kwに及ぶ発電に利用されています。ダム建設に伴い、これまでナイル河の両岸にあった貴重な遺跡の数々が水没の危機に瀕したため、ユネスコが移築による救済を図ったことはあまりにも有名です。
●開館時間/夏・冬時間共通=6:00〜17:00 ラマダン=7:00〜16:00 ※無休


キッチナー島
KITCHENER'S ISLAND


ファショダ事件などを戦った英国の将軍、ホレーシオ・キッチナーの名に由来する島で、植物園の島として知られています。19世紀末、キッチナー将軍がナイル河にこの島を見つけ、エジプト産やアフリカ、アジア原産などの様々な植物を植え始めました。それらが100年近い歳月を経て、今なお育ち、花をつけ続けています。島にはアスワンの風物詩、ファルーカを使って訪れることができます。
●開館時間/夏・冬時間共通=8:00〜日没まで ラマダン=7:00〜16:00 ※無休








フィラエ島(イシス神殿)
PHILAE ISLAND(TEMPLE OF ISIS)


緑の自然と見事な遺跡がすばらしい調和を見せることから、「ナイルの真珠」と讃えられたフィラエ島。この島もユネスコの救済事業によって水没の難を逃れ、島にあった神殿や列柱などは隣接するアギルキア島に移築されました。中核をなすのが女神イシスに捧げられたイシス神殿で、外壁に刻まれたレリーフも見事です。かつてこの神殿内にあったオベリスクの碑文は、ロゼッタストーンとともにヒエログリフ解読のカギになりました。
●開館時間/夏・冬時間共通=7:00〜18:00 ラマダン=7:00〜16:00 ※無休


アガハーン廟
THE MAUSOLEUM OF AGA KHAN


アスワンの西岸、小高い丘の上にそびえるファティマ朝様式の廟。アガハーンは、イスラム教イスマイール派の第48代イマーム(最高指導者)であった人物です。イスマイール派はエジプト・ファティマ朝時代の国家宗派となっていました。聖堂のドームの下には、大理石でできたアガハーンの棺が安置されています。また、ここから眼下に望むナイル河畔の風景は格別です。
※99年11月現在、廟は閉鎖中。



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